メッセージを書ける煎餅「デコせんべい」

平成27年度  第11回おもしろマーケティング大賞
最優秀賞


創業昭和42年、地蔵通りの巣鴨店は本店として平成5年2月に開店。お米がとれる時期に雷(稲妻)が多いことから雷神堂と命名された。お店のコンセプトは、手造りでコメの風味を生かす、大きい煎餅をわざわざ割ってタレを染み込ませるなど、他店でやらないことを売り物にする。『休憩ベンチ』、65歳以上の”5%割引パスポート”などの誘客策や、ネットとリアル店舗併用のオムニチャネルで、一層の認知度の向上とリピート購入により売上拡大を目指している。

受賞ポイント
1. 商品力 伝統の手焼き煎餅に加えて新感覚のオリジナル煎餅で広い顧客層へ煎餅の魅力を発信している。
2. 娯楽性 POP、休憩ベンチ、接遇など店内エンターテーメントを意識している。
3. オムニチャネル ホームページとフェイスブック、タウン誌「すがも」への掲載によるオムニチャネルの活用を意識している。

こだわりの伝統手焼き煎餅と多様な新商品

雷神堂の創業当時、煎餅の卸売業を営んでいた現社長は、「原料の質や味よりも少しでも安いお煎餅」が主流の中、「高くても良いものを作りたい、人のぬくもりを感じられる昔ながらのお煎餅をつくりたい」という思いが強くなり、今の雷神堂が生まれました。すべてのこだわりはここから始まり、お煎餅の基本である米・醤油の質や味を見直し、人の手のぬくもりを大切に、手焼き・手作りの製法を取り入れ、こだわりの1枚をつくりあげています。
現在は、このこだわりを守りながら、黒胡椒煎餅、ぬれかり餅、割り餅唐辛子、ぬれせんべい等の多くのバリエーションに加え、伝統の手焼き煎餅に加え、自由なメッセエージが贈れる「デコせんべい」などの話題性のある商品も扱っている。

 

リアル店舗とネット通販の融合による販売展開

店内でのフレンドリー接客や、年配者を意識した休憩ベンチ、65歳以上を対象とした”5%割引パスポート”食べ放題企画など、とげぬき地蔵お土産リピートを誘う工夫がされている。
リアル店舗の営業に加えて、ホームページとフェイスブック、タウン誌「すがも」への掲載などオムニチャネルの活用を意識した販売促進策が進められている。
ネット販売の展開で、全国への拡販と更なるリピート顧客をうまく取り込む販売体制ができている。


店舗情報
手焼き煎餅 雷神堂
住所 東京都豊島区巣鴨3-33-23
業種 煎餅製造販売
ホームページ http://www.e-fujiichi.co.jp/index.shtml

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