■ 新春に当たり、当会を代表して、ご挨拶申し上げます。
■さて、豊島区中小企業診断士会は、平成26年十月に創立四十周年を迎えました。
当会の沿革を簡単に申し上げますと、当会は、豊島区商工行政に対する積極的な協力と商工振興の指導体制の確立・強化を目的として、昭和49年十月に東武バンケットホールにおいて56名の参加者のもとに創立総会を開催し設立されました。
初代会長に川端韻款が就任し、昭和60年、2代目会長に濱田正が、昭和62年、3代目会長に大岡清彦が、平成15年、4代目会長に太田龍雄が、平成17年、5代目会長に私、西川洋一が就任し現在に至っております。
平成6年頃までは、商店街診断、商店街調査、個店診断、商工相談が中核事業でしたが、その後、商店街診断・調査がなくなり、平成25年度をもって個店診断、商工相談がなくなり、現在の事業スタイル・構成になっております。
当会の四十周年記念行事として、後ほど感謝状の贈呈をさせて頂きたいと思います。
■昨年は、消費税増税の影響で2四半期連続のマイナス成長となったのを受け、アベノミクスが仕切り直しとなりましたが、 こうした中で、当会は以下のような事業を行わせて頂きました。
(1)当会が母体のNPO法人としま創業ネットワークでは、
?豊島区と覚書を締結の上、中央図書館にて「ビジネスなんでも相談」を実施させて頂きました。
?区民部区民活動推進課様からの業務委託により「区民活動センター相談業務」を実施させて頂きました。
(2)企業経営の支援分野では、
?国の中小企業支援施策である「創業補助金」及び「新ものづくり補助金」に係わる経営支援を行いましたが、それぞれ2件応募0件採択、6件応募3件採択となりました。
?税理士会様・社労士会様と共に十一士業会による「事業と暮らしの相談会」を実施させて頂きました。来年度の新庁舎専門家合同相談室には当会も参加させて頂く予定でおります。
?東商豊島支部様主催の「経営力向上TOKYOプロジェクト」については、今年度は残念ながら当会を通した支援はありませんでした。
?昨年6月に、地域の活性化と産業振興を目的に西武信金様とNPO法人の間で包括協定を締結させて頂きました。当方から2件程案件を持ち込みましたが、こちらもまだ具体的な支援には至っておりません。
(3)商店街・街づくり支援の分野では、
?東京都中小企業診断士協会の商店街支援事業の一環として、長崎銀座商店会、椎名町すずらん通り商店会に対し支援を行いました。
また、当会独自に、池袋本町4商店会、南長崎ニコニコ商店街を支援しています。
更に、本年1月26日の城西支部の地域活性化支援事業のコンペにおいて、当会の藤間会員が「長崎商店会活性化に向けて」という発表を行い、一等賞を受賞した。
商店街のハンズオン支援については、是非、東京都の予算化をお願いしたいと思っております。
?国の商店街支援施策である「地域商店街活性化事業」及び「商店街まちづくり事業」において、長崎銀座商店会、大塚北口商栄会、サンシャイン通り商店会、池袋本町4商店会など区内外の5商店街に対してご支援申し上げました。
?昨年6?8月に「第10回地域・おもしろM大賞」選定事業を実施し、本年1月7日に区商連様新年会で足立会長と共に表彰状を授与。
?昨年8月23日の「大塚阿波踊り」には、診断士11名、弁護士1名、社労士2名、経営者2名の計16名が参加させて頂きました。
■平成二七年度については、
■平成二六年度同様に、すべての販売チャネルをシームレスに統合した販売手法である「オムニチャネル・リテイリング」(注1、2)や、M・E・ポーターのいうCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)(注3)に注目し、
?商店街・街づくりの支援及び企業経営支援に積極的にご協力申し上げたいと考えております。
?また、クールジャパンということで、豊島区の伝統工芸事業者に対するハンズオン支援ができればと考えております。
■最後に、ご来賓各位、会員各位のご健勝と商売繁昌を祈念申し上げて、私の挨拶とさせて頂きます。
注1 オムニチャンネル時代の「体験」マーケティング戦略…ダイアモンドオンライン 2012年7月26日?11月1日(5回連載) 大島 誠 [日本オラクル エンタープライズソリューション統括本部 インダストリーソリューション本部 担当ディレクター]
注2 無数の顧客接点が融合する「デジタルを取り込むリアル店舗の未来」…ダイアモンドハーバード・ビジネス・レビュー誌2012年7月号 ダレル・リグビー著
注3 経済的価値と社会的価値を同時実現する「共通価値の戦略」…ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー誌2011年6月号 M・E・ポーター、M・R・クラマー著
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