「第35回大塚阿波踊り」参加記(H19.8.23)

「第35回大塚阿波踊り」参加記

豊島区診断士会(西川洋一会長)の一員として、初参加しましたのでご報告いたします。

第35回東京大塚阿波踊り大会写真
事前練習会に2回参加しました。
商店街の方々が、お店を終えて区民センターに集合します。
ご婦人方は特に気合が入ります。
私のような素人が踊れるのだろうかと、不安でしたが、日ごろのネクタイと裃を外し、勇気を持って飛び込んでみれば、心配は無用でした。
しかし、翌日の腰から肩への筋肉痛には閉口しました。

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損。
イベントは参加することに意義があります。
実践を旨とする診断士です。
初体験の恥ずかしさや、皆に負けたくないという気負いを捨てれば、後は自然に体がリズムを刻み始めます。
「チンチキ チンチキ」。
なんとも言えぬ、和のビートが体を突き動かします。
バブル華やかなりし頃にディスコへ繰り出して、六本木・赤坂・本牧まで踊り明かした感覚が戻ります。

踊りの師匠は「こごと向上会」の方。
先生のご指導は、手や足の運びを教えるでもなく、動きを説明するのでもありません。
仮説や理論が先に有って、納得してから行動するという、経営診断の理論とは全く考え方を異にする教授法でした。
「いい笑顔ですね?」
「楽しさが伝わって来ますね?」
時おりアイコンタクトと共に、先生の声がかかります。
手と足が同時に前に出る「なんば」が基本ですから
「足の運びや、腰の落とし方が分かりません」と質問すれば
「お上手な方を見習ってください」
「3年もすれば自然と身について5年で一人前です」。
とにかく「習うより慣れろ」で、音を聞いて体が反応するのを待ちます。

いよいよ当日。30分を2回踊ります
約1200人の踊り手が、大小の「連」を組んで、同じ衣装に身を包み、同じリズムで練り踊ります。
わが連は「豊島区 区商連」に属します。
80名の最大チームです。
連長の掛け声に合わせ、全員で足並みもそろえて
「ヤッサホー」と踊りだしました。

観客は2万人!テレビも来ている!
本部席では審査委員が目を光らせています。
この時ばかりは全身全霊で気合を入れて踊ります。
しかし初心者の悲しさ、手は空を舞い、
足はぎこちなく「ロボット踊り」と化して、体が思うように動きません。
2回目の踊りでは作戦変更、ベテランが前に出ます。
さすがは2年目の貫録、西川会長が先頭に立ち、見本を示します。
無駄な力が抜けた柔らかな動きは、リズムをつかみ波に乗って行きます。

祭りは人の心を和ませます。
商店街の皆さんと中小企業診断士がひとつになって、
深い信頼感の絆を結ぶことができた、有意義な一夜でした。

内藤 博

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